〜日本昔ばなし ほらふき （第四話）〜
閻魔様はくいしん坊でお人好し？！
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ほらふき 其の一
ほらふき 其の二
ほらふき 其の三
閻魔様は迷ったが、どじょうを獲ってみたくてたまらなくなった。
閻魔様「ではそいつを俺の服といますぐとりかえろ！」
タヌ吉「閻魔様がそこまでおっしゃるのなら…取り換えるのは惜しいですが、しかたありません」
タヌ吉は心の底でほくそ笑みながら、渋々のように見せかけつつ、閻魔様の衣装と自分の天冠を取り替えた。
閻魔様は早速、血の池に直行した。
「おーさっそくとれる、とれるぞ！」
今まで捕獲され慣れていないどじょうたちは、面白いように掴み取ることができた。
どじょう取りに夢中になっている閻魔様を尻目に、タヌ吉は手下の鬼どもに言い渡した。
「閻魔様はしばらく公務から離れて休まれたいとのこと。
というわけで閻魔大王より代理をおおせつかった。
この衣がその印じゃ。これからはわしの命令をよう聞くように」
手下の鬼どもは閻魔様の命令なら、とタヌ吉を神輿に乗せ運び始めた。
こうしてタヌ吉は地獄でも楽しく暮らしましたとさ。
（了）
