〜日本昔ばなし やまんばの瓢箪(ひょうたん) (第二話)〜
3きょうだい、やまんばに出会う!
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やまんばの瓢箪(ひょうたん) 其の一
そのとき、びゅうと原っぱに風が吹いた。
そして天から低い大きな声がふってきた。
「ここにいるぞ」
見上げると、ひときわ大きい雲の上に、耳のとがったしわくちゃのやまんばが座っていた。
すかさず、にいちゃんがすっくと立ち上がり、やまんばにたずねた。
「やまんば。おれたちを食べるというのは本当か?」
やまんばは声高らかに笑った。
「そんなことはしない。わしはただ、お前らと一緒に遊びたいだけじゃ」
「なぁんだ。でもおれたち、今おなかがすきすぎて動けないんだ」
「そうか、そうか」
やまんばは深く頷いた。
「じゃぁたらふく食わせてやろう」
そういうと、やまんばは小脇に抱えていたひょうたんの栓をすぽっとぬいた。
すると急に3きょうだいは豆粒のように小さくなり、やがてすいこまれてしまった。
気づくと3きょうだいはぶどうの木のしたにいた。
「さぁ、ゆすって好きなだけぶどうをたべるがよい」
ブドウは大きくて、ぴかぴかと光っていた。
3きょうだいは今まで、こんな立派なぶどうの木を見たことがなかった。
いもうと「これぜんぶ食べていいの?」
「もちろんじゃ。好きにせい」
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やまんばの瓢箪(ひょうたん) 其の三
やまんばの瓢箪(ひょうたん) 其の四