〜日本昔ばなし ちいちいこばかま (第三話)〜
夜が更けるとともにどこからか不思議な歌が聴こえてきて…⁉︎
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ちいちいこばかま 其の一
ちいちいこばかま 其の二
お侍がいない間、娘は寝間で一人きりであった。
一人でいると、どうしても不安が襲ってくる。
なかなか寝つけない夜が続いたが、ある夜、ようやくうとうとしはじめた娘の耳に不思議な歌が聞こえてきた。
「ちいちい こばかま 夜もふけてそうろう おしずまれ 姫ぎみどの や とんとん」
それは独特な節回しの甲高い不思議な声であった。
しかも、幾つもの声が輪唱のように重なって聴こえてくる。
娘は布団を跳ね除け、灯りの近くに近づいて目をこらした。
すると布団の足元に小指ほどもない何かがたくさんうごめいているではないか。
「ひぃゃぁっ!!」
娘はおもわず、かすれた声で叫んだ。
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ちいちいこばかま 其の四
ちいちいこばかま 其の五
ちいちいこばかま 其の六
ちいちいこばかま 其の七
ちいちいこばかま 其の八