〜日本昔ばなし ちいちいこばかま （第五話）〜
無事いくさから戻ってきたお侍だったが‥‥
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ちいちいこばかま 其の三
ちいちいこばかま 其の四
そうこうしているうちに、お侍がいくさから無事に戻ってきた。
お侍の両親は、あまり表には出さないが、とても嬉しく出迎えた。
「ところで、実はお前のいない間、娘が毎晩、部屋に化け物が出ると言って聞かぬのじゃ。毎晩ほとんど眠れず、今は床に伏せっておる」
お侍は驚いた。
「いったいそのようなことがあるのでしょうか」
お侍が急いで娘の元に行くと、娘はちょこんと起き上がって座っていた。
「無事のお戻り、なによりです」
しかし、お侍にはすっかりやつれて見えた。
「無理せず横になっておれ。して、毎夜ここに化け物が出るとはまことか」
娘は顔を曇らせた。
「はい。お父上、お母上にも夜、部屋をのぞいてもろうたのですが、どうやら私にしか見えぬようなのです」
娘は歌い踊る彼らについて、お侍に詳しく話して聞かせた。
すべて聞いた後、お侍は頷いた。
「あいわかった。今夜、私が退治できるか試してみよう。」
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ちいちいこばかま 其の七
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