〜日本昔ばなし やまんばの瓢箪(ひょうたん) (第三話)〜
ぶどうに夢中な3きょうだいを待ちうけていたものは?!
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やまんばの瓢箪(ひょうたん) 其の一
やまんばの瓢箪(ひょうたん) 其の二
にいちゃんが先頭を切ってどんどん登り、3きょうだいはブドウをどんどこ落とした。
ぶどうはみずみずしく爽やかな甘さでいくつでも食べられた。
そんな3きょうだいを見てやまんばは満足げに頷くと、ストンと雲から降りた。
やまんばが袂を振りおろすと水がたっぷり張られたおおきな釜とたくさんの薪があらわれた。
「さぁつぎは薪で火をたけ。湯を沸かすぞ」
急に3きょうだいは恐ろしくなった。
「とうちゃんのいったとおりだ」
ただでこんなにぶどうが腹いっぱい、食べられるわけがない。
「次はおれたちが、ゆでて食べられるばんだ」
やまんばが包丁を研いでいる音がする。
しかし、ひょうたんの中からどうすれば出られるのだろう。
3きょうだいは泣きながら火をおこした。
火が燃えさかると、やまんばが包丁を持って、こっちにやってきた。
(もうおしまいだ…!)
ちぢこまる3きょうだい。
しかしやまんばのもう片方の手には栗がにぎられていた。
「さぁ、むいてやるからどんどん茹でろ。たらふくたべろ。そしたら今度こそ遊ぼう」
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やまんばの瓢箪(ひょうたん) 其の四