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ぶつくさ太郎と一つ目小僧 其の十六(全二十四話)

ぶつくさ太郎と一つ目小僧

日本昔ばなし ぶつくさ太郎と一つ目小僧(第十六話) 文・絵 ムトゥチズコ〜

伝右衛門のところをふたたびたずねる一つ目とからかさだったが…⁈

ぶつくさ太郎と一つ目小僧
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その日の午後、太郎と伝右衛門が作業をすすめていると、

「いよっ! 調子はどうだい」

と一つ目小僧とからかさ小僧が団子を持って陣中見舞いにやってきた。

「ちょうどよかった。ひとやすみしよう」

伝右衛門がさっそくお茶を入れてきて、皆で団子を頬張っていると、

「きょう重吉はなにかちょっかいをだしてきたか」

と一つ目小僧が太郎に聞いてきた。

「なにも。でもなんだかいつもとようすが違ったよ。まさか、もうなにかしたのかい?」

太郎がたずねると、一つ目小僧はニヤリとした。

「おれはもともとせっかちな性分でな。それにあいつにはいい薬だろう」

そして、

「なにごともみなマネから始まる。太郎は伝右衛門に出会えて良かったな」

と急に真面目な顔でいった。

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