〜日本昔ばなし ほらふき (第三話)〜
タヌ吉、めったに見せないほらふき根性をみせるか!
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ほらふき 其の一
ほらふき 其の二
普通ならば、もはやこれまでと観念しそうなものだが、タヌ吉はまったくめげなかった。
おや、こんなところにもどじょうがいるぞ。
これでどじょう料理を作って、閻魔様へ手土産にしよう!
タヌ吉は嘘がうまいだけでなく、料理もうまかった。
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「閻魔様、血の池ドジョウ特製料理です。
どうかこれに免じて罪を軽くしてもらえませんでしょうか?
天国に空席はありませんでしょうか?」
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「タヌ吉、お前こんなところで何をしているのだ!早くきちんと罰を受けてこい」
閻魔様はギロリとタヌ吉を睨んだが、初めて見るどじょう料理に興味をこらえきれなかった。
「こんなものでごまかされぬぞ…じゃぁ、一口だけ...
ん?こりゃうまい!こんなうまいものがあるのか!」
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閻魔様「これは俺でも獲れるのか?」
タヌ吉「もちろんでございます。ただしこの天冠がないと獲れません」
天冠というのは死者の証の額の三角巾のこと。
地獄ではこの天冠の裏に罪状が刻まれていた。
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ほらふき 其の四