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小豆洗い(あずきあらい)其の六(全八話)

日本昔ばなし 小豆洗い(あずきあらい) (第六話)〜

とうとうあかされる小豆洗いの正体!

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小豆洗い(あずきあらい) 其の一
小豆洗い(あずきあらい) 其の二
小豆洗い(あずきあらい) 其の三
小豆洗い(あずきあらい) 其の四
小豆洗い(あずきあらい) 其の五

それは今まで食べたことがないほど美味しいおはぎだった。

「うまい、うまい」

平六は恐ろしさも忘れ、ペロリとたいらげてしまった。

ふと脇をみると、いちだんと濃い闇の固まりがあのふたつの赤い光とともにだんだん近づいてきて、やがてはっきりと姿を現した。

「あれっ」

それは懐っこく愛嬌のある顔立ちの小さな妖怪だった。不気味に見えた赤い光は彼が持っている蝋燭立ての炎なのだった。

「お前が小豆洗いかい」

「はい。さようでございます」

小豆洗いはいたずら好きそうな目をキラキラさせ、あのかわいらしい声で答えた。

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「前のお二人のおもてなしでほとんどあんこを使ってしまったのです。小さいおはぎになってしまって、すみません」

「とてもおいしかったよ。あれはもてなしだったのか。急にふってくるから、前のふたりはあれが化け物だとおもってしまったんだ」

蝋燭の光に照らされた小豆洗いの表情がすこしかげった。

「でもわたしが渡しても、こわがられるだけなので…おはぎだけを遠くからお渡ししたのです…おまえさまはわたしがこわくないのですか」

「こわくない」

平六ははっきりとこたえた。

「こんなおいしいおはぎでもてなしてくれるし、なにしろおまえはとてもかわいらしいもの」

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小豆洗いは恥ずかしそうに首を振った。

「そんな…わたしなんてこんなにちいちゃくて、けむくじゃらですよ」

「いやいや。わたしたちの想像と全く違うよ。なのにおまえは、なぜ取って食うなどとおそろしいことをいうのかい?」

「それには少しわけがあるのです」

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小豆洗い(あずきあらい) 其の七
小豆洗い(あずきあらい) 其の八