〜日本昔ばなし 小豆洗い(あずきあらい) (第一話)〜
世にもおそろしい妖怪、小豆洗いを選ばれた若者たちは退治できるのか⁉︎
むかしむかしあるところに、小豆洗いという恐ろしい妖怪が出ると噂の古い寺があった。
小豆洗いは夜な夜なショキショキショキと小豆をとぎ、誰かを見つけると「小豆とぎましょうか?それともおまえさまがたを取って食いましょうか?」と迫ってくる。狙われた者は、いつのまにか小豆の洗い桶に放り込まれ、洗われ、食われてしまう。
今まで退治しようとしたものは皆、命からがら逃げてきたということであった。
あるとき、その寺近くの村の若者たちで、自分たちも度胸試しに妖怪退治をしようということになった。 そして仲間内から三名が選ばれた。
一人は力自慢の鋼助(ごうすけ)。いちばん体が大きく、ケンカが強かった。
次に金持ちの金兵衛(きんべえ)。金兵衛は裕福だったので、武器や鎧などの道具を多く持っていた。
最後に日頃うつけ者と言われている平六(へいろく)。平六は皆と比べてもとりたてて優れた点はなかった。彼は命じられても断らないだろう、という妖怪退治に行きたくない者たちの思惑によって選ばれた。
とはいえ、もう始める前から勝負はあったようなものだ、と皆は平六をあざわらった。
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小豆洗い(あずきあらい) 其の二
小豆洗い(あずきあらい) 其の三
小豆洗い(あずきあらい) 其の四
小豆洗い(あずきあらい) 其の五
小豆洗い(あずきあらい) 其の六
小豆洗い(あずきあらい) 其の七
小豆洗い(あずきあらい) 其の八